■しいたけ百彩
栄養満点の「しいたけ」。昔からお料理の素材としても多く利用されています。
定番料理に加え、ちょっとしたアイデアでレパートリーにあたらしアイテムを加えてみませんか?ご家族も大喜びです。
しいたけ大観焼き
        
◆材料◆
(二人前)生シイタケ・・・約一〇枚  バター、ゴマ油、.サラダ油・・・適量(同量ずつ)  レモン汁・・・少々
●作り方●
●生シイタケの軸を切り落とす。
●バター、ゴマ油、サラダ油を敷いたフライパンの中に、シイタケのかさを入れ、ふたをして蒸し焼きにする。
●皿に取りレモン汁をかけ、熱いうちに食べる。
★効能や効果★
日本画の巨匠として有名な横山大観の三度の食事は、酒とわずかなつまみだけ。それでも九十歳の天寿を全うして、数多くの作品を残しています。

これだけ酒を飲んでいれば、当然心配になってくるのが、肝臓病をはじめとする酒の害です。そうした害を防ぎながら、長生きができた秘けつは、お酒のつまみとして自ら考えた、シイタケ料理にあったようです。

大観は、酒を飲む際に、バター、ゴマ油、サラダ油で生シイタケを蒸し焼きにするという、簡単な料理を好んで食べていたといわれています.これが横山大観の名を取って「大観焼き」といわれているもので、大変美味なのです。

一般に酒飲みは、お酒を飲む際に食物を食べないことが多く、そのためどうしても栄養が、偏りがちになる傾向にあります。

シイタケは、ビタミン、ミネラルをはじめとする数多くの栄養素が含まれている食品です。栄養のバランスを保つのに、大変役立つでしょう。 大観焼きは、血庄を上昇させる原因ともなる塩分が少ないことも特徴で、高血圧予防のつまみとしても、最適なものといえます。

しいたけ戻し汁
◆材料◆
干ししいたけ・・・2〜3枚
水・・・180ミリリットル
●作り方●
●干ししいたけ2、3枚をコップ一杯(約180ミリリットル)の水に入れ、一晩冷蔵庫に入れておく。
●翌朝こし取った汁を飲む。残った干ししいたけは、料理の具として利用してもよい。
★効能や効果★
しいたけに含まれているさまぎまな薬効成分を、簡単にしかも効率よく拝取できる方法として勧めたいのが、干ししいたけを使ったしいたけの戻し汁です。

しいたけには、アミノ酸(たんばく質の構成成分)の一種であるエリタデニンという成分が含まれています。この成分には、血液中のコレステロールを速やかに体外に排せつし、血液をサラサラにする働きがあります。そのため、動脈硬化を予防し、高血圧の改善にも効果を発揮します。

また、私たちの体は年を取るにつれ、カルシウムの吸収力が低下し、食事によりせっかく環取したカルシウムも、尿中に排せつされやすくなります。

特に閉経後の女性にはその傾向が強く、そのために骨がもろくなるのが骨粗鬆症です。これが原因で、寝たきりの状態になってしまうこともあります。こうした骨粗鬆症を防ぐには、カルシウムを拝取するだけではなく、カルシウムの吸収もよくする必要があります。

その点しいたけには、日光に当たるとビタミンDに変わる、エルゴステリンという成分が豊富にあり、カルシウムの吸収を高め骨粗鬆症の予防に役立ちます。

 市販の干ししいたけは、機械乾燥をしているものが多いため、一度天日に干してから戻し汁を作ると、より効果が上がるでしょう。 またしいたけには、体内にたまった余分な水分、毒素を体外へ排せつする働きもあります。

こうした作用により、新陳代謝が活発になって血液の循環も促されるので、慢性的なひぎ痛やリウマチの改善効果も、期待できるでしょう。

干ししいたけの作り方(市販の干ししいたけも1時間ほど干す)
●やり方●

●天気のよい日を選び、干ししいたけ、生しいたけを1〜2時間、太陽の光に当て干す。

●かさの裏側にもじゆうぶん、日光を当てるようにする。*生しいたけを完全に乾燥させて、干ししいたけを作る場合は、.天日に当てて干す時間を長くします。その際、夜は必ず室内に取り込んで、夜露がつかないように注意してください。

 

しいたけには、エルゴステロ−ルという、ビタミンDになる元の成分(前駆体)が豊富に含まれ、日光の紫外線に当てるとビタミンDに変わります。

ある実験によると、市販されている干ししいたけ一グラムを1〜2時間日光に当てただけで、ビタミンDが40国際単位(一日の所要量は400国際単位)にまでふえたという結果が出ています。

生しいたけはもちろんのこと、市販されている干しイタケも、最近は機械乾燥のものが多いので、日光に当ててから使ってほしいものです。

日光に当てたしいたけを食べることで、カルシウムの吸収率が高まれば、骨がもろくなる骨粗鬆症の予防にもなります。

ビタミンDはまた、若返り効果に優れ、体の諸機能を正常に保つ働きもあります。
ただし、日光浴させてできたしいたけのビタミンDは、1カ月後には3分の2、2カ月後には3分の1というように、時間の経過につれて減少します。一度日光に当てたしいたけは、1〜2週間の間に食べるようにしてください。